迷宮刑事

 一つ思いついたことがある。
 「気まぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」の作品に「人狼知能小説生成システム」というのがある。
  
人狼知能小説生成システム

 これは、カードゲームの人狼をAIにプレイさせてその内容を小説にするというもの。
 たしかにこの方法ならば、プレイごとにちがったストーリーができそうだ。

 ゲームをプレイしてその内容を小説にするというのは、TRPGでいえばリプレイのことである。
 ということは『クトゥルフ神話TRPG』をプログラムで自動化してそのログを出力させれば、クトゥルー神話の小説を自動生成できるのではないか。

 TRPGの自動化ということなら、ドラクエなどのデジタルゲームのRPGがある。この場合はGM(ゲームマスター)側だけが自動化されているということになる。
 ここからさらに、シューティンゲームのデモ画面のように、プレイヤー側も自動化して、そのリプレイを出力させれば、それが小説になって出てくるというわけだ。
 これを何とか実現したい。
 問題はまずRPGを自作できるかだが。
 リプレイの出力が目的なので画像はいらない。いわゆるテキストRPGでじゅうぶんだ。だったら何とかなるのではないか……


 なんてなことを考えていたのが一ヶ月ほど前。
 で、その後、完成した試作品がこちら。
 まだ。RPGと言えるものではないが。まあコンセプトモデルといったところですかね。
  
home.g06.itscom.net

 一番上にあるのが通常のゲームとして作ったもの。いちおう刑事が犯人を追うというすじがきがある。
 その次が、ゲーム部分は上と同じで、下の画面にリプレイが出るようになっている。
 さらにその下にあるものが、ゲーム部分を自動化してリプレイだけを出力するようにしたもの。


 まだ小説と呼ぶにはほど遠いが、とにかく文章を生み出すマシンはできた。
 あとはこれに改造を加えていけば、いつか小説を生み出すマシンができるのではなかろうか。

追記 2021.11.14

 と、いうわけで一年ぐらい経ってしまったが、自動リプレイ付きRPGを作ってみた。

home.g06.itscom.net


 そんなに面白いものでもなかった?
 要するにこの規模のゲームでは選択の幅がせますぎてストーリーに変化が出ないのが問題。
 それを克服するためには選択肢の量を増やすしかない、いわゆる自由度の高いゲームにすればいいわけだが……うう