2022-01-01から1年間の記事一覧

文学フリマ東京35

文学フリマ東京35に出店します。bunfree.net ブースは【J‐15】、サークル名「地下石版」です。 今回持っていく本は、 クトゥルー神話短編二作『真夜中のアウトサイダー/ガロス=レー』(定価800円) 「真夜中のアウトサイダー」は、ポーの「赤き死の仮面」…

『ザ・ミソジニー』

高橋洋監督・脚本の映画『ザ・ミソジニー』を見た。 それでいろいろ考えたことがあるので書いておこうと思う。 まずわかりやすい解釈をかくと――、 この映画は、ある劇作家がテレビでたまたま見た怪奇映像を題材にして創作をしようとしている。 そのなかなか…

未知しるべ

8月13日に中野サンプラザで開催される「未知しるべ」というイベントに出店します。www.mandarake.co.jp サークル名「地下石版」です。 持っていくのは―― クトゥルー神話の小説同人誌が三種(700~800円)。 内容はこちらに → https://snake-o.hatenadiary.j…

『魂を喰らうもの』

ヘンリー・カットナーのクトゥルー神話作品集『魂を喰らうもの』(海野しぃる訳)を読んだので感想を書いてみる(ネタバレしています)。 この本は同人出版で、すぐ売り切れて買えない状態だったのだけど、何と文学フリマの盛林堂書房のブースで買えた! 文…

文学フリマ東京34

第34回文学フリマ東京に出店します。2022年5月29日開催。bunfree.net ブースは【ケ‐24】、サークル名「地下石版」です。 今回持っていく本は、『真夜中のアウトサイダー/ガロス=レー』(定価800円) 「真夜中のアウトサイダー」は、ポーの「赤き死の仮面」…

『グラーキの黙示』2

前回のつづきでラムジー・キャンベル『グラーキの黙示』第2巻の感想です。 (注:ネタバレしています!) まず「島にある石」から。これは1964年発表なので、ラヴクラフト模倣期の一巻に入れてもよかったはずだが、読んでみると二巻の文体実験期に位置付け…

『グラーキの黙示』1

ラムジー・キャンベル『グラーキの黙示』1,2巻を読んだ。 まずは第1巻、各話の感想を。 (注:ネタバレしています!) 尚、文中で《猟犬型》とか《神殿型》とかいう用語を使っていますが、これは私が考えたクトゥルー神話の六つの分類で、くわしくはカク…